外装リフォームにはいくつかの工事箇所がありますが、中でも外壁リフォームには外壁塗装のほか、外壁の張り替えなどの工法があります。

 

外壁の張り替えとなると大掛かりな工事となり、リフォーム費用が大きく変わります。

 

このページでは、外装リフォームの種類や外装リフォームの中でも代表的な工事である外壁リフォームの内容や費用相場についてご紹介します。

 

外装リフォームの種類

 

外壁リフォーム

外壁は紫外線や風雨により劣化していきます。
外壁材にはサイディングやモルタルなどが使用されますが、塗装、張り替え、重ね張りなどの工法でリフォームします。

 

外壁で特に重要なのが防水機能をつける事です。
約10年程度に1回の頻度で外壁塗装を行い、塗膜の防水効果を維持します。

 

屋根リフォーム

屋根も外壁と同様に紫外線や風雨により劣化していきます。
特に屋根は建物の一番上に位置するため、紫外線や風雨に最も影響を受けやすい部分であり、劣化スピードも早くなります。

 

屋根のリフォームには塗り替え、カバー工法、張り替えなどの工法があります。

 

ベランダリフォーム

ベランダは雨水が溜まりやすく、防水機能が劣化していると雨漏りの原因となりやすい部分です。
そのため、定期的な防水リフォームが必要です。

 

玄関ドアリフォーム

玄関ドアは劣化によるリフォームのほか、防犯性を高めるためのリフォーム、バリアフリーのために引き戸に変更するリフォームなどがあります。

 

玄関アプローチリフォーム

玄関アプローチはバリアフリーリフォームのほか、防犯面を意識した門扉や見通しの良いアプローチへの変更リフォームなどがあります。

 

窓リフォーム

窓は断熱性の高いペアガラスへの交換や簡単には割れることがない防犯性の高いサッシなどへの交換リフォームがあります。

 

エクステリアリフォーム

カーポートやお庭など目的に合わせてエクステリアをリフォームすることができます。
エクステリアは建物の外観に関わる工事ですので見た目も良く、ライフタイルに合った外構にすることが大切です。

 

住宅に使用する外壁材

戸建て住宅に使用される外壁材は主にモルタルかサイディングの2種類となります。
また、あまり利用される頻度はないものの、耐久性の高いタイルが使用されることもあります。

 

モルタル

セメントと砂を混ぜたものです。
1980年代まで広く普及していた外壁材で、職人が手仕事で施工していきます。

 

窯業系サイディング

窯業系サイディングはセメントと繊維質が8:2の割合で構成された外壁材です。

 

工場で生産したものを現場で外壁にはめていくだけで施工ができるため、工期が短くコストが低いというメリットがあります。
デザインが多く、好みの雰囲気を見つけやすい外壁材です。

 

金属系サイディング

ガルバリウムやアルミなどを工場で形を整え製品となったものを現場で施工します。
軽量で建物にかかる負担が少ないのが特徴です。

 

木質系サイディング

木材を形成して外壁材にしたものです。
木材ならではの味わいがあり、建物のデザイン性を重視する方に人気があります。

 

樹脂系サイディング

樹脂などを含む混合物を成形して外壁材にしたものです。
軽量のため、建物にかかる負担が少ないという特徴があります。

 

タイル

粘土を主原料に鉱物などを混ぜ合わせて高温で焼き上げたものです。
劣化が起こりにくいというメリットがある一方で価格は高額です。

 

外壁リフォームの費用相場

外壁リフォームは建物の状況やリフォーム内容、施工面積によって変動します。
外壁理フォームは大きく分けて「新装工事」「塗装工事」「補修工事」の3つがあります。

 

新装工事

張り替え…約200万円程度～約300万円程度
重ね張り…約150万円程度～約200万円程度

 

塗装工事

外壁塗装…約80万円程度～約150万円程度

 

補修工事

ひび割れの補修…約5万円程度～約10万円程度
コーキング打ち替え…約5万円程度～約10万円程度
高圧洗浄…約2万円程度～約6万円程度

 

外壁の張り替え

 

外壁の張り替え工事とは

外壁の張り替え工事とは外壁材のサイディングボードなどを取り外し、新しいものに交換する工事です。
外装リフォームの中でも最も大掛かりな工事となり、劣化が大きい場合または約30年程度に1回の頻度で行います。

 

外壁の張り替えリフォームのメリットとして、外壁を一度取り払うため、外壁の内部の状況を確認することができ、異常があれば補修を行うことが出来る点です。

 

張り替えの費用相場と工事期間

張り替えリフォームの費用相場は約200万円程度～約300万円程度です。
工事期間は2週間程度～3週間程度が目安です。

 

他の外装工事に比べて作業日数も長い傾向があります。

 

外壁の重ね張り（カバー工法）

 

外壁の重ね張り工事とは

外壁の重ね張り工事（カバー工法）とは今ある外壁の上に新しい外壁材を重ねて張り付ける工事のことです。
張り替え工事に比べて費用を安く抑えることができるだけでなく、断熱性や防音性がアップします。

 

一方で、外壁が重くなるため耐震強度が下がってしまうというデメリットもあります。

 

カバー工法で重ね張りできる外壁材は金属系サイディングとなり、窯業系サイディングを選びたい場合は張り替え工事となります。

 

重ね張りの費用相場と工事期間

カバー工法の費用相場は約150万円程度～約200万円程度です。
工事期間は約10日間程度～2週間程度となります。

 

既存の外壁を撤去する必要がない分、費用が安くなり、工事期間も短くなります。

 

外壁塗装

 

外壁塗装とは

外壁塗装は外壁塗料の塗膜が劣化したタイミングで行う工事で、外壁リフォームでは最も一般的な工事です。

 

外壁は外壁塗料の塗膜で覆うことによって防水性を保っていますが、塗膜の樹脂が紫外線により劣化して防水機能が切れるため、定期的に塗り替えを行う必要があります。

 

外壁塗装の頻度や費用は外壁塗料のグレードにより大きく変わります。

 

外壁塗装では塗料の色を変更することで建物の雰囲気を大きく変えることも可能です。

 

外壁塗装の費用相場と工事期間

外壁塗装の費用相場は約80万円程度～約150万円程度です。

 

工事期間は1週間程度～2週間程度です。
雨が多い梅雨時などは作業が行えない日があると工事日数が伸びる可能性もあります。

 

外装は必要に応じてリフォームを

外装はライフスタイルの変化や防犯面を考慮して行うリフォームの他、屋根や外壁のように定期的に行う必要のあるリフォームもあります。

 

建物の美観を保つためだけでなく、建物を長く健康に維持するためにも必要に応じてリフォームすることが大切です。